今見えていない景色が必ず見える

キャリアを通じて行き着いた働き方の私の答えは、全部一人でやること。

完全マンツーマンは誰のせいにもすることはできない。また誰かにヘルプを求めることもできない。
一見大変そうだけど、ストレスフリーで毎日を過ごせるんだ。

サロンワークを毎日やってると、これらによって予約が段取りよくいかないことが多々あるよね。

•  お客様の遅刻
•  急なメニュー変更
•  施術の遅延
•  タイトな予約管理

お客様をお待たせし過ぎて、施術全般において雑になりがちに….
顧客が何かを感じとり、サイレントクレーマーになる。
そして売上が思うようにあがらない。多くの美容師が陥る負のスパイラルです。

では、どうしたらいいだろうか？

カミシにお越しいただいているお客様が、共通して言われることがある。

「なぜカミシを選んできているのか？」という質問にたいして、

• 「流れ作業でないから、いちいち人に気を使わなくて済む。」
• 「あたり触りのない会話で同じ質問を何回もされない。」
•  「途中で待たされない。」
•  「仕事が丁寧。」
•  「アシスタントへの指示が通っていない不安がない。」

などなど。

キミは不快感を覚えたかかもしれない。でもこれは事実だ。

これらは多く美容室が常に抱えている課題です。そしてこれからも….
私も修行時代に多分に言われていたでしょう。これらの課題は永遠です。
90％の改善はできるかもしれない。しかし、１００％にするコトはできない。

常に新卒が入社してくる環境下では、「改善」を継続しないとすぐに80％、70％になってしまう。
だから今でもマンツーを求めているお客様がいるんだ。

何度も言うがこれは事実だ。

自分の技術を目の前のお客様のために、
カウンセリングや技術に時間をかける。

顧客は喜んでくれる。
キミも楽しい。
相互が満足できる。

もう店や後輩に時間を取られるコトはない。
時間のかけ方を目の前の顧客の一人に絞るんだ。

キミには技術がある。指名されない理由などない。
指示される顧客が少ないなら、環境に問題があると考えてもいいのではないだろうか？

カウンセリングに時間をかけると意外な発見がある。

『○○○だから、このスタイルを希望されているんだ！』と感じ取ることができたりする。
「だったらこういう考え方に変えて、このヘアスタイルにしてみては？」って、言えたり…する時間がある。
予約がタイトなサロンで到底聞くことができない顧客心理に気付くことができるんだ。

実は完全マンツーの醍醐味はここからだ。

顧客の奥底に眠る何かを見つけて提案できることの喜び。
美容師としての「奥行き＝幅」が、今まさに広がろうとしている。

経験が力になり信頼を勝ち取れる。
自分ではまだ見えていない美容師になれるだろう。

情熱の注ぎ方を変えると、新しい自分を発見できるんだ。

キミは自分の強みや特性を自覚しているかい？

強みや特性を理解して活かせることができるなら、もう以前のような働き方には戻れない。
充実感の種類がまったく違うものになるだろう。

苦手なコトを克服することは、とても大切なことだと思う。では、いつまでそれを続ければいいのだろうか？
キミにそのタイミングが来たときは、完全マンツーの働き方を選択肢の一つに加えたほうがいい。

間違いなく言えることが、１つある。

『今見えていない技術者としての景色が必ず見える。』

完全マンツーの働き方を一度は経験しておいたほうがいいだろう。