髪は細部に宿る

人って元来、怠け者だからついついサボりだすんだよね。
プロとして一流でありたいなら、目の前の当たり前のことを当たり前にしなければなりません。

キミのお店のトイレはキレイですか？
最高のヘアスタイルに仕上げて、お客様がレジを済ませて帰り際にトイレに立ち寄った場合を想像してみてください。

お客様はこう思います。
「この店、トイレが汚い！ 不潔。リピは無し。」
笑顔でお帰りになられて、それが最後のご来店….。シゴトがトイレ掃除のあまさのせいで、みーんな台無しです。

これ、私が過去に聞いた実話です。

毎日の掃除を顧客は見ている。

目の前の汚れを当たり前のようにキレイにできるかできないか？
目の前の掃除をサボる美容師が、顧客の美を創造できる？

掃除が雑になり始めたら、仕事の質が落ち始めているサインです。
掃除と仕事はつながっています。仕事のクオリティーにお客様は敏感に反応します。

掃除を見直そう。

高級ホテル、リッツ・カールトンに宿泊することがあったら、キャストのヘアスタイリングに注目してほしい。
そしてその後に、適当なビジネスホテルのキャストのヘアスタリングを見てみてほしい。わかることがあるんだ。

リッツのキャストは、髪のスタイリングが完璧です。後れ毛なんて許されません。

男性女性問わず、ほぼジェルなどのウェットスタイリングです。清潔感を重要視しています。
一流の高級ホテルで、マットな仕上がりのワックススタイリングを見たことがありません。
リッツに限らず一流ホテルのキャストは、ほぼウェットスタイリングです。

ホテルは、空間と過ごす時間を売っています。空間にキャストは含まれている。

キャストの襟足やもみあげが、後れ毛でボサボサしてたら微妙でしょ。
とっても疲れた感じに見えるもんね。ゲストは癒されにリッツに来ている。
しかもそれなりの料金を支払って。

小さなことにどれだけ注意を常に払えるかが、キャストのスタイリングに現れる。

キャストのその日の体調や身だしなみへの気配り、集中して仕事をしているかなどがスタリングに現れているかもしれない。

美容師がカラーリングをしているならサロンに従事している以上、毎月やらなければならない。

お客様に魅せてなんぼの美容師です。見られている意識をもっと持とう。

掃除やスタイリングの話は、やるか？やらないか？だけの話です。
やることが約束事なのに、わかっているのにやらない？やれない？のはヤル気の問題です。

カミシは一流でありたいと思っています。一流って、技術だけではないはずです。
なんだかんだ言っても最後はメンタルだと思うのね。

『髪は細部に宿る』

店の中にまだまだ見過ごされた小さな見直すべきところがたくさんあるはずです。

指摘し合って改善しよう！